ル・コルビジェ 絵画から建築へーピュリズムの時代展(3) ガルシュの住宅(スタイン=ド・モンツィ邸)の模型

この模型の家は、1929年に完成したスタイン家とモルツィ夫人の為の家で、ル・コルビジェが求めた幾何学的形態、住むための機械としてに住宅、自然との相互関係の確立、太陽と緑を最大限採りいれるといった要素が組み込まれています。 ル・コルビジェ 道路のドン突きにこの建物の壁が見え、道路側はパブリック、庭側はプライベートゾーンとして明快に分けられます。 そして、庭と建物をつなぐ大きなテラスが庭側に跳ね出し、庭との融合を図っています。 2階の大きなテラスがあるフロアーがこの建物の核であるリビング・ダイニングスペース。 大きな2層吹き抜けのテラスにはその奥に3階から飛び出たテラスが付き、2重のテラスの構成になっています。 ル・コルビジェ 曲面で構成された屋上の彫刻的な形態は、建物全体を貫く水平・垂直グリッドと対照されています。 屋上楕円形のところはスタジオ。そのスタジオの屋上には軽快な1本の手すりが付く螺旋階段で登ります。 船のデッキテラスを彷彿させるデザイン。 建物の左が入口側、右が庭側。手前の開口部は、大きな吹き抜けテラスと繋がる2重のテラス。この3階テラスは寝室につながるもので、 ここに出ることで、プライベートな庭を眺めることができます。 ル・コルビジェ こちらは、「イムーブル・ヴィラ」の模型 ル・コルビジェ 大きなテラスが各住戸に取り付けられています。 ここでも幾何学的形態の建物と自然との融合が図られています。 ル・コルビジェ