葉山の別荘(9) 仲間が集い、食事を作りながら楽しむスペース 鉄板焼きコーナー
リビング・ダイニングのワンルームのコーナーに、鉄板焼きコーナーを設けました。
今まで、いくつか別荘を設計してきて、日常を離れ、家族や仲間たちと食事を楽しみ時
皆が寄り添いながら食事を作る囲炉裏のような場所が良いことがわかりました。
そこで今回の葉山の別荘にも、海を正面に眺めながら皆で鉄板を囲んで過ごせるように鉄板焼きコーナーを設けました。
建物のコンセプトは曲面スペースなので、鉄板焼きコーナーも曲面空間にチャレンジ。
丸い壁で囲まれた場というのは、何となく落ち着くし心地よいものです。
問題は鉄板。
座席も半円で鉄板を廻りから囲むようにしたいので、鉄板で料理のことを考えると、鉄板自体も三日月型にしたい。
そのような形の鉄板は、既製品ではもちろん無いので、これも特注で作らないといけません。
探した結果、大阪の鉄板焼き製作を専門とする大東商会さんがチャレンジしてくれました。
で、完成したのがこのコーナー
廻りの壁は、琉球石灰岩タイル。カウンターは黒花崗岩。皆が座るのは、幅900mmの板で、ブビンガです。
ここは椅子では無く、あぐらもかけるし、足も掘りごたつ式にして座ることができる座板としました。
巾があることで、人が座っていても、その背中を通り抜けできますし、ちょっとあぐらをかいて寛ぐこともできます。
フードはもうここまでくれば、楕円しかありません。
業務用のフードを奥に取り付け、その下にステンレスの水平板を付けています。排気はスリットから業務用のフードを介して外へ。
照明は、楕円のフードの外周をスリット状にして、そこに曲がるLEDを付け、ガラスを曲面加工して取り付けています。
座板に座って見る海の景色
こうして夕焼けを見ながら皆で食事するなんて、最高でしょう?