古典×現代2020 時空を超える日本のアート 感性は時代を超える
六本木の新国立美術館で開催されていた古典×現代2020展を見てきました。
OLD&NEWは設計においてもいつも考えていることですが、今回の展示では古典の名を馳せた芸術家の作品と、現代アート作家の作品が同じブースに展示され、作家の根底にある想いが作品を介して、どう繋がり、どう類似し、どう影響されているのか等を考えさせられる面白い展示会でした。
この葛飾北斎の代表作とも言える「冨獄三十六景神奈川沖波裏」と作家しりあがり寿氏による「ちょっと可笑しなほぼ三十六景太陽から見た地球」。江戸の風景に今の地球を重ねた見事なパロディー
そのほかにも仏像×田根剛では月光・日光の2つの仏像に動くスポットライトが当てられ、時空を超えた光の空間が見事に表現されていました。
こちらは刀剣×鴻池朋子の大きなブース
空気が凍てつく刀剣と、それに対峙した形の鴻池氏の皮を使った大きな作品
大きな皮の作品は、真ん中で別れ、振り子がその中の空間を動きます。
刀剣からインスピレーションを得た作品は、ダイナミックでした。
古典から学ぶことは山ほどありますね。
建築だってそう。
昔建てられた建物にはその時代の夢や希望、技術的検討から世代背景に到るまで、多くを物語ってくれます。
古いものを活かし、今につなげるのも重要。古いものからインスピレーションを受けて、今に新たな造形や考え方を生み出すのもしかり。
全てのものづくりの分野において古典を学ぶことは重要です。