旧東京音楽学校奏楽堂 日本最古のコンサート用オルガン
上野公園の東京芸大側の隅に、昭和62年に移築された旧東京音楽学校奏楽堂です。
美しい板張りの外壁と瓦屋根を持つ外観中央部
この建物はもともと東京芸大音楽学部の前身である東京音楽学校の校舎です。日本近代音楽がここから沢山生まれました。
移築されて、台東区の管理下にあります。
建物は木造2階建て。
一番の特徴は、1階が教室で2階に音楽ホールがあります。建設当時は、1階の両側のウイングは、多くの教室が入っていたので、もっと大きかったようです。
さて、内部ですが、ホールのある2階の客席とステージです。
中央にはパイプオルガン
このパイプオルガンは、大正9年に徳川頼貞侯爵がイギリスから購入してその後昭和3年に東京音楽学校に寄贈した日本最古のコンサート用オルガンです。
大きなホールを柱無しで構成するために、構造的にはかなり頑張っています。
ホールの両側の梁を支える方杖
真ん中の棒は、テンション材
音楽ホールですから音響には最も気を使うところ
今では、壁に吸音パネルや遮音壁等を用いますが、当時は、壁の間にわらを入れて吸音したそうです。