針尾無線塔(旧佐世保無線電信所)その(3) 国重要文化財の電信室と油庫
3本の無線塔の真ん中に配置されている電信室。(つたで覆われているところ)
これは、信号を変換して無線塔に送信する機械を格納する建物ですが、この施設の肝みたいなもので、防空対策として屋根に大量の土砂がのるように造られていました。今は、土砂は撤去されて埋められており、建設時の2階が今現在の地面になっています。
機能優先の機械の倉庫ながら、開口部等もきちんとデザインされていて、倉庫のイメージはないです。
内部も見てみたいですが、今は立ち入りできません。つたが覆う外観は、迫力十分。こうして廃墟になってもそのボリュームや形態が何かを訴えてくる建物というのは、やはり力があるんですね。
こちらは、油を収納していた油庫。爆発する可能性を考慮して外壁はコンクリートで、屋根は吹き飛んで良いように当初は瓦屋根でした。今はスレート屋根。
こちらも倉庫なのに、石を外部に張り付けていて、他の建物との統一感を持たせました。
スチールの開口部も良いですね。