日本二十六聖人記念館(2) まっすぐな生き方をした殉教者達の栄光の間
今井兼次設計の日本二十六聖人記念館。その1階には、26聖人のたどった旅と殉教、日本におけるキリスト教伝承の歴史、キリシタンが受けた迫害の歴史や事実、キリスト教の書簡などが、きれいに解りやすく展示されています。
こちらは、玄関入って内部を見たところ。
コンクリートの柱と梁がリズミカルに並ぶ。天井の照明廻りの円形デザインが面白い。正面の壁と水平梁の下の壁には黄土色のタイルが貼られています。外光を採りいれた窓にはステンドグラスが入ります。展示品に照明があたるので、部屋全体はうす暗く、落ち着いた雰囲気。
展示物もとても見やすい照明計画です。
一番奥から玄関方向を見返したところ。2階の手すりもコンクリート打ち放し。
中央階段を登ります。
大きな空間が見えます。
キリシタンの歴史を学んだ後、この階段を登ります。登った先にはこの記念館の核となる部屋「栄光の間」があります。
「栄光の間」の天井は高く、その天井には十字架
窓にはステンドグラスがはめ込めれ、色の付いた綺麗な光が栄光の間に注がれます。
キリシタンのとってまっすぐな生き方を貫いた末の殉教は「栄光」です。そして栄光の間には殉教した聖人の遺骨も納められています。
伝えたいのは、まっすぐな生き方。コーナーのベンチに座り、柔らかい光で満たされたこの空気感を味わいます。
清らかな気持ちになる落ち着いた静寂な空間です。
階段を折り返すと、吹抜け展示室へ。
通路に設けられた椿がデザインされたステンドグラス。
吹抜け展示室。沢山の記念物が展示されていますが、きちんと整理されていて、とても見やすい構成でした。
こちらはもう一つの階段部分
この記念館の妻面の壁を覆う建築家今井兼次デザインのモザイクタイル