ザ・リッツカールトン沖縄 水盤に浮かぶ建築
部瀬名の山川にあるザ・リッツカールトン沖縄。
高級リゾートホテルですが、何よりも行き届いたサービスに定評があります。
ホテルはサービスと言いますが、ホテルに入ってから出るまで、いかに心地よくゲストが過ごせるか、特にリゾートホテルの場合は
そこが最も大切なことだと思います。もちろん建築もその一端を担うことは当然ですが。
ザ・リッツカールトン沖縄のエントランスから入ると、正面には水盤が迎えてくれます。シーサイドではなく、高台にあるので、海がすぐ見えるわけではありませんが、沖縄という立地を考えた上での配置計画です。
エントランスホール
琉球石灰岩の壁に木の天井。柱の廻りにはグレーの石を貼り、柱をさりげなく強調。自然素材の色合いが美しい
このエントランスの水盤方向の開口部を大きく開け放つことで、外とつながります。
ホールから続くレストラン、ショップ、客室までの動線部分も水盤の上に浮かんでいるようなデザインです。
外壁は、琉球石灰岩の基壇の上に煉瓦タイルを目地を太くして貼ったもの。そして屋根は沖縄の伝統的な琉球瓦を載せています。