軽井沢エロイーズカフェ 旧ハーモニーハウス(2) 吉村順三の世界
さて、スロープを登って、こちらの玄関から中に入ります。
入って目の前が大きく開かれ、そこには音楽ホールが出現。
木の色が目に優しい。奥の方は、ステージで、一段床があがっており、その向こうには大きな開口部。
左にはスロープが見え、右には暖炉。緩やかな屋根の形がそのまま室内に反映されています。片流れの屋根勾配。
スロープ部分
暖炉側。暖炉の奥の開口部からも自然が取り込まれます。外は屋根の架かるテラス
天井が手前が低く、奥に行くほど高くなるので、解放感が得られ、しかも突き当りが窓の為、外に視線が抜けていきます。
さりげない形を感動に変える。素晴らしいです。
こちらは宿泊棟の廊下
平面図です。左に中2階と地下とをつなぐスロープ。そして右が宿泊棟。宿泊棟とホールの間には屋根のかかる外部テラス。
テラスの先には地下の食堂への外部階段がつながります。外部と内部を見事につなぐテラスの配置。音楽の練習したあと、テラスで寛ぐのも良いですよね。敷地形状を上手く利用した平面計画です。ステージの下が食堂。食堂とホールレベル、そしてステージれべるが緩やかなスロープでつながれています。
こちらは一段上がったステージの部分。今回は吉村順三展が開かれていました。
大きな開口部からは美しい自然の姿が見られます。
森の中のホール
ステージ側からホールを見たもの。左に暖炉。右にスロープ。奥の左の明るいところが玄関です。
天井が高くなったステージの下の階は食堂(現在はここがエロイーズカフェです)になっています。
断面図。エロイーズカフェの天井高さは2040mmと数字だけ見るととても低いのですが、実際そこに身を置くと、大きな開口部があるため、
まったく天井の高さは気にならず、むしろ落ち着いて心地よいのです。(お客様がいたので残念ながら写真無し、でもここは体感しないとその良さはわからないのです)
天井高さについての吉村さんからのお言葉
こちらはグランドピアノとスロープです。
吉村さんからのお言葉。