武蔵工大の大先輩 広瀬鎌二の世界 広瀬鎌二建築展SH
建築会館ギャラリーで行われていた建築家広瀬鎌二建築展SHを見てきました。
広瀬先生は私の大学の先輩であり、教授として教えを請いました。
戦後モダニズムの建築家であり、鉄骨の広瀬、ディテールの広瀬と呼ばれた先生ですが、私が大学時代にはご自宅を木造で造られるなど、木の造形も素晴らしかった。
鉄のディテールを極限まで突き詰めて造りだしたSHシリーズ。その構造実物大展示、手書きの美しい図面、写真を通して、建築に真摯に向き合った建築家の痕跡を垣間見ることができました。
これが実大フレーム
細い柱
そして極限にまで詰められた梁との接合部
トラスの屋根
ブレースもシンプルな納まりですが美しい。
天井も低く抑えられ、水平方向に視線が伸びていくように考えられています。
これがSH-1
細い鉄骨フレームと緊張感のあるブレース。そして素材感がある煉瓦壁とのコントラストは見事としか言いようがない。
こちらはSH-10
平面図
エントランスから、裏動線の扉と玄関扉が並ぶ玄関を通り、主動線と裏動線を玄関部分でそれぞれゾーン分けしたプラン。
建物の中心に水廻りをまとめた明快でかつ、広々とした解放感が味わえるプランです。
外観写真
中庭を挟んで、視界が全面にと拡がります。