大谷石を用いた曲面壁
大谷石は、柔らかく加工もしやすく、その素材感も雷おこしのようで、独自性があり好きな材料です。
フランクロイドライトは、日本に残した多くの建物にこの大谷石を用いています。
ライトほどの装飾性を持たせないにせよ、ただ大谷石を貼るだけではなくて、よりそ存在感を感じさせる使い方がないかと
思っていますが、この塀なんかは、アールの壁に大谷石が貼られ、しかも深い溝が掘られているので陰影ができて深みがあります。
しかも一部に大きな石が入っていて、リズムを崩している。
下部の自然石積みとのバランスもとっても良くて、両方を引き立たせていますよね。
とても良く考えられたデザイン。
素材の特徴を見極めて、有効に使い切る。
とても大切なことです。