街に溶け込む外観 こて仕上げの外壁
私は設計する時、内部から考えます。内部空間をいかに楽しいもの、静かで落着いたものにするか。そればかり考えていますが、平面がある程度まとまったら断面そして内観のスケッチを描きながらああだこうだ鉛筆をなめなめ決めていき、最後に立面に辿り着きます。
そして最近は、街並みを考えるようになりました。街に溶け込む外観。一見つまらないかもしれませんが、良く見ると考えられている。外部は控えめ、内部に入るとそんな控えめな外観からは想像できない楽しい空間が拡がっていく。
今回もそのような建物になるでしょう。
外壁の色とテクスチャーはいつも悩むところ。今回は塗り壁で、左官のこてで仕上ます。どうしてもモルタル下地は乾燥クラックや地震の揺れによるクラックが生じやすいので、最後の仕上げには弾性のある材料を選びました。
色もA4サイズの色見本8枚ぐらいから4枚ほど選び、その仕上げでまた大きなサンプルを作り、実際の建物の壁に掛けて、天気の良い日を選んで確認して決めました。
結果的に良い色でした。