京都嵐山福田美術館(1) シャープな庇ラインと瓦屋根が風景に溶け込む
この10月に京都嵐山に開館した私設美術館福田美術館を訪問しました。
嵐山はこの時期、観光客で溢れかえりますが、この日も平日でしたが、沢山の人で賑わっていました。
嵐山といえば、渡月橋
穏やかな天候に恵まれて幸せ
時代を超えても変わらない風景であってほしい
さて、こちらが福田美術館
オーナーは京都出身でアイフルの創業者福田吉孝社長
地元京都への恩返しということで設立されたそうです。
場所は、桂川のすぐ傍で景観は抜群。山々に囲まれ、目の前には桂川が流れるベストポジションです。
設計は安田アトリエ
玄関部分。塀の石は瀬戸内海の白石島の石
水平ラインが綺麗なシャープな庇と特注瓦の屋根が印象的です。
軒裏もこのようにシャープ。
ステンレスのパネルが貼られています。
桂川からの外観
軒の出は、上部屋根で1.5m、下部の庇は2mも出ています。しかも見付180mmという細さ。
大きな中庭を挟んだL字型の配置
大きなガラス開口の外観。大きなガラスは京都市の規制がかかっていますが、ここではガラスに網代模様のプリントが施され壁と見立てることで
規制をクリアーしています。
水平ラインを強調する軒先を極限まで細くした庇と、特注の瓦屋根の清々しい外観。
考え抜かれたディーテールがさせる外観です。
中庭には水盤が設けられて、奥から桂川に向かって段々になっており、桂川へとつながるようなイメージをもたせます。