葉山の別荘(6) 180度の海の眺望がある、リビング・ダイニング
螺旋階段を登ってくると、3階のワンルームに出ます。
ここは、180度湘南の海を眺められるリビング・ダイニング・キッチン
円形のリビング空間とそれにつながるテラス
配置されたソファーや椅子に座り、海を眺めているだけで時間が過ぎるのを忘れてしまいます。
まず、階段からあがってきたらこの景色
ダイニングテーブルと椅子はいずれもデンマーク製の1960年代のヴィンテージ家具
テーブルは長さを調整できます。
椅子は、ブラジリアンローズウッドを極限まで細く削り出したもので、ニルス・0・モラーのデザイン
座面は皮です。見ていると重厚な感じがしますが、驚くほど軽い。
機能性とデザイン性を兼ね備えた秀作です。
天井から下がるペンダント照明は、APPARATUS社デザインのもので、真鍮の芯に、オニックスの石の円盤が2枚付き、
真鍮のところから光が出て、オニックスを照らすという凝ったデザインです。
床は、床暖房対応した、ジュラストーンイエローの大理石の床
ソファーの正面は富士山
ソファーは、岡山のメーカー心石工芸の製作
シート部分は深い緑色の皮です。
こちらはキッチン方向
キッチンのバックパネルは、暖炉のところまで一体で製作
しかも扉も円形です。かなりの技術が必要な家具
仕上げの素材はタモの玉杢練り付け仕上げ
海の景色に負けないキャラクターのある表面素材です。
円の真ん中の丸柱には外のバルコニーと合わせてブルーのモザイクタイルを貼りました。
下の方から次第に色を薄くしながら天井近くは白いタイル
海をイメージしてデザインしたものを、シート貼りに工場で貼り、現場で調整しながら貼りこんでいます。
コンクリートの柱の精度もあり、なかなか施工は難儀しました。
海側のバルコニーは、ガラスメンテの機能もありますが、建物と海の間にある道路や防波堤を見えなくして、
あたかも海の上に浮いているように見せる装置でもあります。
刻々と変化する海の景色
夕日が沈む時間は、何も考えず、つい海の景色に引き込まれていきます。