石と木という本物の素材を使いたい
世の中まがいものだらけになっていますが、やっぱり本物が良いのです。大きな施設の内装で木が貼ってあるように見えるのは、ほとんどがプリント。今はマンションの床フローリングも木ではなくて、木の模様をプリントした素材が平気で貼られています。まあ、本物を感じる機会が減った現代人が本物と偽物の区別がつかなくなったところにも原因がありますし、プリント技術の進歩でプロでもじっくり触ってみないと区別がつかないほどよくできているものもあります。
日本の建築はできた新品の時が一番綺麗でだんだん汚れて価値がなくなる方向。ヨーロッパではその逆に古いものほど価値があがるとずっと前から言われています。でもやっぱり経年変化でよりよくなる建物が良いですよね。昭和の初期の建物もやはり良いですし、きちんとメンテして残していく。それがこれからのあり方でよ。で、やっぱり経年変化で味がでる本物の素材が良いということに最終的になるわけです。商業施設はサイクルが早いのでプリントで十分。でも住まいはやはり人が住むスペースなので、できるかぎり本物を使いたいと思うのですがね。
石と木のとりあわせが美しいし、どちらもメンテを考慮すれば経年変化も楽しめます。