光を取り込む障子は、空間を優しく包みます
障子は、和室にという考えをやめて、リビングにもダイニングにも積極的に使っていきたいと思います。カーテンやブラインドの世界も良いですが、障子の持つ優しさはこれでしか表現できません。
雪見障子にすれば、外部からの視線も遮ることができますし、大きな庭でなくても自然を額縁として楽しむことができます。
障子の美しい空間といえば、虎の門のホテルオークラの本館ロビーではないでしょうか。
私は東京のホテルの中でこのロビーが最も好きですが、先日の新聞でこのホテルも新しいものに建て替わるとありました。また良いものが一つ消えていく寂しさがあります。
このロビーは暗くて落ち着きがあり、何と言いましても、空間の余裕が感じられます。低いテーブルとソファー。障子からの優しい光。練られた照明器具。うーん建て替えてもここの雰囲気と余裕のある空間は何とか伝承して頂きたい!頼みまっせ設計担当者さん。