白井晟一入門 渋谷区松濤美術館で開催中の、建物そのものを感じる展示会
明けましておめでとうございます。今年も自分の設計過程や、建築探訪で感じたことなどを書きとどめていきたいと思います。
こうして記録に日記のごとく書いておきますと、後々振り返ることもできるしとても役に立つのです。
さて、この一年は、どのような楽しい事柄がおきるのか、ワクワクします。
2022年の最初のブログ
今日、渋谷松濤美術館に行ってきました。
白井晟一入門なる展示会が昨年から1部、2部で開催されていて、今日は第2部。
40年前の完成当時の形にして、建物そのものを感じるという展覧会。もう、楽しくて、嬉しくて。
白井晟一は、大好きな建築家の一人で、松濤美術館は、白井晟一の最晩年の作品。
何度も訪れていますが、建物そのものを見れる企画は40年で初めて。
玄関廻り。
狭い敷地に一杯に建っていますが、エントランス部分を窪ませることで、外部空間を取り込み、拡がりを持たせています。
外壁の石は、韓国産花崗岩ですが、何と工事が始まってから日本の石からこの石に変更したそうです。
しかも、白井晟一が、自ら韓国で、契約したものだそうで、工事途中の変更は、渋谷区にとってかなりの衝撃の事件だったそうです。
白井晟一が名付けた「紅雲石」というピンクが入る花崗岩。
楕円形の庇で覆われた玄関前広場。庇は、黒い板と、ゴールドのメタルの構成。
照明はランダム配置
ファサード中心の玄関部分。2階は、縦ルーバーの向こうに館長室の開口があります。街に開かれた唯一の開口部