文京区湯島の集合住宅(2)伊藤博之さんの設計
この建物の気持ちの良い所の一つに開口部の開け方があります。
建物の周辺は、同じ集合住宅が迫って建っていて、解放感を求めるのがなかな難しい。
しかしながら、視線が抜ける場所は必ずあるもので、その視線がぬけるところにバルコニーや抜けの開口を
巧みに設けながら、閉塞感のない建物にしています。
ですから、とても高い建物に囲まれているとは感じません。
中庭は、その中で唯一プライベートな空間となっていて、気持ちが落ち着きます。
抜けのあるバルコニー
考え尽くされた開口部
井戸のような中庭に光が差し込みます。
中庭の模型
渡り廊下に設けられた植栽も効いています。
渡り廊下の緑。灌水システムによる水やりで、いつも緑を絶やさない工夫が。
まずは、外部との抜けを考慮してから各居室のプランが考えられていて、様々なバリエーションの住居が散りばめられています。
賃貸居室内部
水廻りを居室の真ん中に設けた部屋
廊下の両側ガラスドアの真ん中が水廻りとなっているプラン
楕円形ならではの内観
キッチン廻り
設計は、伊藤博之建築設計事務所