ルイヴィトン表参道 フランクゲーリー フォンダシオンルイヴィトン建築展 氷山の上に架かるガラスの帆
フォンダシオンルイヴィトンは、2014年10月にパリに完成した美術館です。ルイヴィトン財団が持つアートの展示スペースだけではなく、音楽、現代アートをはじめあらゆるジャンルのアートを発信する場であります。建築をつくる過程は、まずはオーナーの要望を汲み取りそこから形にしていくわけですが、この展覧会ではその過程が模型を通してわかるようになっています。設計においてはスケッチから始まりそれをラフ模型やCGで3次元化して確認し、修正を加えながら進んでいきます。コンセプトは模型に伝わり、それをあらゆる方向から眺め、光や抜けを確認。ドラマチックな建築へと導いていきます。
簡単なブロック模型からスタート。
この段階でもこの建物がいろいろな機能を持つ箱の集合体であり、その組み合わせと空いたスペースを上手く組み合わせていく。そしてガラスの屋根がその集合体を包むという設計主旨が見えます。
決めた大きさのいくつかのブロックを真っ直ぐ積み重ねたり45度に振ったり、ずらしたりしてデザインと機能を同時に考えながら進んでいくわけです。
ブロック配置がきまると模型も大きくなりさらに詰めて考える。
ここまでくると、建築内部に自分が入ってその気持ち良さを確認できますよね
建物の外部シルエットの決め手は船舶の帆をイメージしたガラスの屋根。
氷山と呼ばれる白いブロックを大きな帆のようなガラスの屋根が覆いますが、その形を決めるのはなかなか大変な検討だったと想像できます。
ガラスの帆をどうたって支えるかも重要なポイントです。デザインを実際の形にするのは最先端の技術。今だからこそできる建物だと言えます。
建築家、構造デザイナー、プロダクトデザイナー等多くの優れた専門家が集合してこれだけの建築が出来上がります。