前川國男 弘前市斎場 廻りの山に溶け込む大屋根
建築家前川國男の最晩作の建築。禅寺を抜けて、大きな樹木に囲われた敷地に周りの自然に溶け込むような形で佇んでいます。
大きな屋根のあるエントランス・炉前ホール・拾骨室・事務室の火葬棟と、レンガタイルの平屋の待合棟で構成された建物です。
車で進むと、大きな屋根が迎えてくれます。
大屋根のところには、拾骨室の天井に放たれたトップライトが見えます。
このトップライトは岩木山の方に向いていて、室内に光を注ぎ込むと同時に魂を山に返すという意味合いから設けられました。
丸いコンクリート柱でしっかり支えられた水平に伸びる大屋根
周りの環境に溶け込むような自然の形態です。
火葬棟は、金属屋根とコンクリート打ち放しの外壁による構成