ヘルシンキ カンピ静寂の礼拝堂 モミの木を曲げて造った円筒型の礼拝堂
ヘルシンキ中央駅からすぐ近くのカンピ広場に建つ木造の礼拝堂
廻りが古い石造、コンクリート造そして近代建築で囲まれているのでこの木の建築はひときわ目に付きます。2012年の完成ですから4年の歳月が経ちますが、外壁の細い木の重なりでできた外観には変色も見られず、綺麗にメンテされています。
この円筒形の木の部分が礼拝堂で、右のスクエアーの部分が入り口
細い木がカーブを描きながら重なってこの造形を創り出しています。
どうやって重ねてあるのか。接合部や防水はどうしているのか?
木の曲げの技術はアルヴァ・アアルトが先駆ですが、それにしても見事です。
設計は、K2S。コンペの結果選ばれた秀作
内部も外部と同じように細い木が重なりシンプルで感動的なインテリアとなっています。天井のトップライトから淡い光が壁の木を沿うように落ちてきます。
木とそれを優しく包み込むような光によってできた空間。
多くの人が一時の静寂を求めて訪れます。
椅子に座り、静かに時間とそして自分と向き合う。
こんな場所が東京にも必要です。