アルヴァ・アアルト 文化の家 ホールと事務所の2つの建物を繋ぐ水平の大きな庇
アルヴァ・アアルト設計の文化の家です。フィンランド共産党の本部で、赤い煉瓦の建物がホール、右の四角い建物が事務所です。その2つのボリュームある建物を正面の長い水平庇が繋いでいるという構成。
アルヴァ・アアルト美術館に展示されている文化の家の模型です。前面の広い道路側、玄関側ファサード側
文化の家の後ろ側の模型
そしてアルヴァアアルトのこの文化の家に対する断面スケッチです。
文化の家の平面図。2つの形が異なる建物を庇が繋ぐ構図が解ります。
ホールの形状は、アルヴァ・アアルトの特徴でもある扇形。
音響を良くする目的、敷地形状から導かれた形態です。
外壁の煉瓦タイルは、アルヴァ・アアルトのアトリエにも展示されていたように、曲面壁にフィットするように開発されたものです。これにより、有機的なこの形態が建設可能になりました。
事務所の建物は、真ん中に廊下が通る機能重視の建物。その両方の建物形態の対比がお互いを引き立たせています。
そしてこの水平ラインを出している庇が2つの建物をしっかりとつないでいます。