ストックホルム市庁舎 スウェーデン建築家 ラグナル・エストベリ設計の汗と涙の大建築
ストックホルムで最も有名な建築はこのラグナル・エストベリ設計の市庁舎であることは間違いありません。そもそもここには裁判所が計画されていて、そのコンペにおいてエストベリの大きな中庭を持つ案が選ばれました。その案のすばらしさそして、市庁舎を作る機運があり、裁判所は市庁舎へと変わります。機能が変わると勿論いろいろな計画変更も出ます。設計ばかりではなく、市庁舎建設を取り巻く多くの人々の思惑に苦悩を重ねながら、計画案をまとめあげ、着工しました。1901年の裁判所計画案からいくつものコンペに打ち勝ち、市庁舎計画の頓挫の時期も耐え、1913年にようやく着工という気が遠くなりそうな設計期間。
工事が始まっても、コストをはじめ多くの難題を乗り越え、今私たちの目の前にその姿を見せている建物は、まさにノーベル賞ものの建築です。