小田原文学館 180度の景色を楽しむためのサンルーム
小田原文学館に行きました。
尾崎一雄ら小田原出身の文学者や北原白秋、谷崎潤一郎ら小田原で執筆活動をした作家達の生い立ちや作品を展示する建物です。
こちらが入口。車のロータリーの向こうに洋館がみえます。
その玄関部分の外観
玄関庇と掘り込まれた入口、鉄格子の附けられた開口部が、目をひきます。
玄関庇の部分。屋根上左に壺が置かれる。瓦はブルーのスペイン瓦
基壇は、ベージュのタイルで、正面にはニッチがあります。アイストップです。
建物は鉄筋コンクリート造ですが、この大きな庇は木造。
設計は、曾禰達蔵・中條精一郎建築事務所。竣工は1937年
もとは、明治の田中光顕伯爵の別邸です。 登録有形文化財。
この建物の何と言ってもその特徴は、庭側の外観
大きな庭とその向こうにある海を見渡せる180度の景色を捉えるために、半円形に飛び出しています。
外観 ここまで離れると、スペイン瓦の載った勾配屋根が見えます。
1階は、床から天井までの大開口のある談話室(旧食堂)
2階は、腰壁付きのサンルーム
そして、屋上にはパーゴラのあるテラスが設置されています。初期のモダニズム建築
屋上テラスからの景色
こちらは、2階サンルームからの景色
そして1階です。1階は食堂として使われていたところ。
リビングから庭へとつながっていく感じが気持ち良い。テラスの床と段差がないのも連続感をもたらしています。