千川通りの家(T・O邸)-1
先日、新しい建物が竣工しました。場所は、西武池袋線「江古田」駅から徒歩5分ほど行った千川通りに面しています。道を挟んで反対側には武蔵大学があり、大きな保護樹林と桜並木が目の前に拡がり、又隣地の一部は神社の駐車場となっていてそこにも桜並木が連なっています。
外観は、そんな緑豊かな街並みに配慮し、濃い茶色の外壁と木製サッシの構成にしました。
建物は3階建て。1階が古美術店とギャラリー、2・3階がオーナー住宅です。
用途地域は近隣商業地域で、しかも防火地域のため、3階建ての建物は耐火建築が要求されます。
外壁は、コストパフォーマンスの高いALCという軽量コンクリートパネル。
安易にこの材料を用いると、とても安っぽくなるので、ファサードには十分気を使いました。
サッシの大きさに合わせてALCの目地を揃え、たて目地だけ見えるパネル割りとし、2・3階の内部吹抜け空間が外にも現れるようなデザインとしています。
1階は古美術のお店が道路前面にくるので、木の壁と木製サッシで囲こみ、落着きのあるアプローチ空間としました。
駐車場の部分は、時には屋外パフォーマンスや展示空間として千川通りと一体化する大きなスペースになるようにコーナー柱を取り、上から吊るような構造計画となっています。
この投稿へのコメント
> コーナー柱を取り
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ありがとうございます。
古藤もギャラリーも入りやすいお店になったと思います。
是非遊びに来てください。