キャピトルホテル東急1
溜池にあるキャピトルホテル東急に立寄りました。
新しく建替えてから初めてです。設計は隈研吾氏。
まず、外観
下の部分にオフィス、上部がホテルの構成。
このあたりは、議員会館含め新しく再開発されており、緑の中にゴージャスなビルで埋め尽くされています。
こちらはホテルメインエントランス
水盤が向かえてくれます。
前の建物は、ビートルズはじめ多くの著名人に愛されたホテルでしたが経営面や老朽化から建替えになってしまいました。
以前も池を中心にしたもので、とても落着きのある洗練されたホテルでした。
確かに新しいものも近代建築の流れと隈さんのデザインモチーフである格子でまとめられていますが、なぜか感動しないのですな。
このエントランス部分もあくまでも池の延長で、形を変えたもの以上のものでは無いからでしょうか。
まあ、古いものには目に見えないエネルギーが存在し、沢山の人の歴史が刻まれているので、その蓄積されたものが感じないからかもしれません。
この建物もこれから長年皆に愛され、使われることで変わってくるでしょうが。
でも、人々の心の歴史が刻まれた力ある建築が姿を消すのはなんとも寂しい限りです。赤坂プリンスも壊される方向です。あのホテルで結婚したので、私にとりましてはデザインもさることながら、心に残る建築でした。あの前を車で通るたびに、過去の事を思い出して当時の話などをするのですが、それも建て変われば無になります。庶民にとって価値ある建築は残してほしいものです。