新歌舞伎座-以前そのままの外観

新しい歌舞伎座に行ってきました。正面の外観がどのようになったのかとても気がかりでしたが、以前と同じ顔でほっとしました。やっぱり歌舞伎座はこうでなければいけないと思います。壊される前に一度見に行きまして、この外観が、新聞なのではモダンなものに変わるようなイメージ写真が出ていたのでそりゃーないでしょうと思っておりました。ようやく建物を建てる側も文化としての建築が解る人が増えてきたのかと思った次第です。 ドイツなんかは、大戦でロマンチック街道の建物なんかひどい状況でしたが、以前と変わらないそのままの姿で建て直しました。東京駅も東京郵便局もそうですが、日本もそろそろ良い建築はそのまま残す方向にいってもらいたいです。赤坂プリンスも私にとっては家族の思い出が詰まった建物でした。本当に寂しい想いをしている人も多いと思います。渋谷駅もそうです。オープンな始発駅の趣は、地下化されて息苦しくなりました。便利を追い求めるばかりが良いとは思いません。