東光園 階段室やエレベーターシャフトのバランスが完璧な庭側外観
ホテルロビーから庭に出て、建物を見てみました。
こちらは、正面の外観と異なり、左側に階段室とエレベーターシャフトの塊を持ちます。ここしかないだろうという配置と、美しいプロポーションにしばし見入ってしまいました。
階段室のありえないような職人技を駆使したデザイン。エレベーターシャフト最上部の開口デザインなど、恐ろしいほどのこだわりと設計者の想いを感じます。
多くの要素が混在しながらもファサードデザインとしてとても美しい。設計者の力量を感じます。最上階の下の部分に建物全体を横に貫く大きな梁が2本見えます。この梁で空中庭園から上の客室を吊り上げています。出雲大社の舎にも見られる構造をむき出しに表現したダイナミックな造形です。
階段室の細かい納まり。出っ込み、引っ込みがあることで、のっぺりした印象から程遠い、力のある表現となっています。