スケッチは6Bの太い鉛筆で!

設計というやつは、白い紙の上に一本の線を書き込むことからスタートしますが、いきなり書き始める人などどこにもおらず、敷地を見てその敷地に対してどのような建物が魅力的で、どのような建築を目指すかを頭の中で練りながら、徐々に鉛筆をころがしていきます。一番大切なのはコンセプト。施主が求めるものをすべて網羅して、そのうえで自分が何かしたいかを決めていきながらあれこれ考えるわけです。 鉛筆は、太いフォルダーを使っていまして、6Bです。このぐらいですと滑りも良く、思ったことが太く表現できるので僕はすきですね。 ちなみに写真のホルダーはメイドインスイスのCARAN d’ACHEというもの。竹中設計部での最初の仕事が青山のギャラリーワタリで、その際設計者のマリオ・ボッタが使っていたので私も同じものを買いました。それからずっとこのホルダーを愛用してます。 1枚の紙の上で、何を大切にしてこのプロジェクトを進めるかあれこれ考えます。 この基本の企画のところが一番設計においては肝のところ。時間が許す限り考え続けるわけであります。 悩んで、悩んでこれだ!と回答が出たときは、なんとも言えない喜びがありまして、最高に楽しい時なんですよ。 今はコンセプトの整理中。