遠藤新 自由学園 初等部教室棟・食堂 日本で今でも使われている一番古い小学校木造の校舎
遠藤新の作品シリーズ第2段
東久留米にある自由学園を訪れました。
フランクロイドの弟子、遠藤新が設計した校舎が広大な学園敷地の中にいくつも残ります。
まずは、初等科教室棟
平屋の建物で、水平方向に伸びるデザイン。
こちらは大きな宝形屋根の食堂棟
開口部の縦横の枠の重厚感のある太さ、サッシ上の白い壁とガラスのデザイン。
モダンです。これは昭和6年の建設ですから、先端をいっていたと思います。
今でも小学校1年生から6年生が一堂に介してここで食事をとっています。
配置は、この食堂を中心にして廻り廊下と教室棟が庭を囲む配置。
スケール感が小さい子供達にマッチしたものとなっていて、安心感があります。
屋根の形をそのまま使った天井。
白い壁、天井にストライプ状に入った木のデザインがとてもすっきりしていて好感が持てます。ストライプと言っても、このスケールでどの程度の太さにするかなんぞ、かなり考えた結果だと思います。
深い森に囲まれたようなキャンバスで、育つ子供達。東京都内とは思えない素晴らしい環境です。