坂倉準三 神奈川県立近代美術館鎌倉館 1階の中庭を介した自由な平面 

外部と内部を緩くつなげるという手法はいつも私が設計する時に考えることです。外部と内部の中間領域とでも言うのでしょうか。大きな平面を持つ建物には中庭という要素を加えることで、光や風、視界の拡がりなどをその建物にもたらすこと […]

坂倉準三 神奈川県立近代美術館鎌倉館 水の波紋を写す庇(軒裏)と細い鉄骨柱

2階の展示室を見ますと、次は外部テラスから1階まで階段で下りてきます。そこで目にするのが、池とその池に跳ね出すテラス。2階の白いキューブを支える細い鉄骨の柱が並び、池の上の束石に載ります。池に反射した日の光は、白い天井に […]

坂倉準三 神奈川県立近代美術館鎌倉館 桂離宮を連想させる昭和の名建築

日本で最初にできた近代美術館である神奈川県立美術館鎌倉館は鎌倉の鶴岡八幡宮境内に建ちます。ル・コルビジェのところで学んだ坂倉順三が日本に帰り、コルビジェから学んだモダンな建築と日本の伝統的な構成を見事に融合した傑 […]

ドミニク・ペロー 大阪富国生命ビル 森を意識させるエントランスホール

働くオフィスに緑を持ち込み、そこにホッとできる場を創出する。というような事は皆考えますし、本物の緑(植物)をいろいろな水循環システムによって壁面に装着できるやり方も開発されてきました。確かに本物の植物をホールなどの共用空 […]

ドミニク・ペロー 大阪富国生命ビル  低層部のランダムガラスカーテンウォールが美しい。

建物の外壁を全てガラスで覆うガラスカーテンウォールのビルはモダン建築では何も珍しくありませんが、大阪北にできた富国生命ビルは、そのガラスの持つ透明性や反射性を利用して低層部をランダムガラスの配置にすることによ […]

村野藤吾 梅田吸気塔 銀色に渋く光る都市の彫刻

もう35年ぐらい前、大学の予備校に通っていたとき、よくこの吸気塔の前を通り過ぎていました。何だか不思議なものが建っているなーと心のどこかに記憶されていました。久しぶりにこの吸気塔をじっくり眺めました。5つの塔が地面から生 […]

名古屋安藤七宝店クロイゾンスクエアは都会の中の静寂なオアシス

名古屋のもっとも賑やかな栄にある安藤七宝店。日本の伝統的七宝焼きを製作する歴史ある安藤七宝店ですが大きな通りからは看板しか見えません。ビルに囲まれた細い路地空間を入って行きますと、そこは表通りの喧騒からは想像できない日 […]

村野藤吾 名古屋丸栄百貨店 垂直マリオンと装飾タイルのファサード

名古屋の中心的繁華街栄にある老舗百貨店。戦争で建設途中になっていたものを村野藤吾が増改築を施したもの。北面と東面は水平スラブと縦マリオンのシンプルでリズミカルなファサード。西面は、大きな壁に小口タイルやガラスブロックを組 […]

JR名古屋駅プラットホームのきしめんを食べる

お墓参りの途中で名古屋に立ち寄りました。 JR名古屋駅で丁度お昼時。ということはきしめんタイム。 きしめんは名古屋名物ですが、このJR在来線のプラットホームの端にはきしめん屋さんがあります。ここで立ち食いで頂くのですが、 […]

今読んでいる本2 アマン伝説

今読んでいる本の2冊目は山口由美さん著作のアマン伝説。今世界中にあるプライベートビラスタイルの客室、アジア的なインテリア、自然と一つになるような景色抜群のテラス、その形態を最初に手掛けたのがアマンホテルのアマンフ […]

今読んでいる本1 ある日の村野藤吾

村野藤吾さんの建築は今みても本当にカッコよく、見習うべきところも多くいつも感動しています。ご本人の本も読みましたが、普段はどのような建築家だったのか。雲の上にいるような存在なのでその内的なものまではなかなか解らなかったの […]

六本木で出会った現代モダン建築

六本木で森美術館のフォスター講演のあと、駅まで帰る途中で出会いましたモダン建築 開口部の変化に富む開け方、壁の陰影の凹凸、全体のプロポーション なかなか良い感じで、驚きました。 正面はもっと素晴らしい。 散歩してましても […]