フィンランド国民年金協会 アルヴァ・アアルトのトップライトによる明るいホール

煉瓦タイルと銅板、そしてブロンズの重厚感のある扉を開けて中に入りますと、そこは明るい内部空間が展開していきます。 玄関扉の右には、コートを掛けるクロークがあるスペース そしてまず目に入るのは白と黒の石による綺麗なストライプの床です。なかなか思い切ったデザイン そして正面は大きな吹抜けのホールになっています。 大きな三角形のガラストップライトのあるホールです。これだけ大きな仕掛けのトップライトは初めて見ました。そして明るい。 入り口側を見たところ。 今は大きなホールとして使われていますが、当初はここに木のフ執務゙ースが並んでいて、それぞれのブースには人が入り、来館した市民を個別に相談対応していました。 当時の写真。部屋の中の部屋ですが、ひとつひとつが丁寧に造られたブースで、カウンターや椅子、照明、取っ手等全てにアルヴァ・アアルトの手の痕跡が残ります。丁寧に作りこまれた造作家具ですね。 その執務ブースが一つだけ展示されていました。 腰板のストライプ模様もアクセントになり、四角い部屋に変化をもたらします。なかなかモダンで凝った作りです。 一つの執務ブースの単位 お客様はここに入って椅子に座り、個別対応してもらうというプログラム。 壁は低いですが座るとプライバシーも保て、開放感も感じ、安心感もある絶妙な高さ。 ここの取っ手は可愛い木の取っ手。 優しく人を迎えるというアアルトの気持ちが伝わるデザインです。