アルヴァ・アアルト パイオミのサナトリウム 患者の気持ちになった考えつくされた病室

1日の大半を過ごす病室は、患者さんにとっては一つの家みたいなもんですが、ここでもアルヴァ・アアルトは、あくまでも患者さんの目線で設計を行っています。 ベッドに寝た状態で、天井の光が優しく感じるように、そして窓の外の緑がいつも感じられるように。水の音がしないように、陶器のカーブを検討。静けさを保つための細かい設計がなされています。壁には収納が2つありますが、丸みを帯びていて柔らかな感じ。しかもその収納は床から浮いているので、掃除がしやすいという配慮も怠りません。 窓に面しては、長いテーブルとデスク 色が良いでしょう。白一色の病室では気がめいる。寝ている患者の気持ちに配慮したカラーリング ブルーグリーンの天井で照明の上は白。反射板のような感じ 間接照明の隣の天井からのでっぱりは、天井の輻射熱暖房パネル 音がしない、暖房器具。患者の足もとが温まるように配置されています。この時代にこの装置。見事です。 窓の左は丸い形の収納 窓からは松林の緑が こちらは音の出ない洗面器 そして扉のノブ