水戸市立西部図書館 コンクリートシェルの包まれる天井
本に周りを囲まれて、本と一緒の時間を過ごす。これは本好きな人にとって至福の時間となります。ストックホルムの図書館はまさにそんな感じですが、この水戸市西部図書館も丸い空間でできた閲覧室。この場合、建築的にはその丸い部分の天井を如何にデザインするかを考えるのが一番頭をつかうところです。あえてデザインしないで、フラットな天井にするのもひとつ。この西部図書館の場合は、屋根の壁の隙間からの間接光を採り入れるというアイデアからシェルによる屋根となっています。それがまたこの図書館のデザインのポイントで、特徴づける形態の創造なんです。
鉄骨の梁を架けて、その上にコンクリートシェルの屋根がのります。
屋根と壁にできる半円の開口部からは間接光が入ります。
中央のソファーに座って好きな本を読む。静かな時間が過ぎていきます。