格式高くかつドラマチックなホール 明治生命館
最上階にある2層のホールです。
広いホワイエ、マホガニーの本物の木材をふんだんに用いたエントランス部分内装、数段階段を昇る、気持ちが高翔する仕掛け。
ホールに入る前の天井の低さと入ってから一気に拡がる開放感。
天井シャンデリアデザインと空調ガラリの見事なデザイン。窓廻りの凝った枠造作。カーテンの掛け方。そして2重サッシによる防音構造などなど、数えますときりがありませんが、見事なホールでした。
ホワイエ
階段を上がって内部へ。
低い天井から一気に開放空間へ。
舞台から客席側を見る
真ん中は映写室でその両側は2階席
椅子は、オリジナルを倉庫にて発見し、布地を貼り替え、再生したそうです。
完成からいくつかの改修がなされており、それを完全なオリジナルに戻しました。大変な手間と根気のいる仕事ですが、歴史を次代につなげる素晴らしい仕事です。
開口部のアーチを用いた高貴なデザイン
ファブリックの美しさ
天井の石膏デザイン。これらも左官屋さんの腕が光ります。
舞台コーナーのアールの納まり
防音を考慮した2重サッシ。
上げ下げ戸ですが、その取っ手がまた握りやすく渋い。今回の改修ではこの真鍮取っ手はオリジナル通りに新しく作り替えたそうです。