石積みの基壇、焼杉の外壁、瓦屋根 自然素材の建築
海の博物館のエントランス近くにある建物。
石を積んだ基壇の上に建ちます。外壁は、焼杉。焼杉は杉の表面を焼いたもので、墨状になっているため、耐候性、耐水性にもすぐれ、海に近い建物では多く使われてきた素材。経年変化も美しく、これからも使われていく素材だと思います。そしてその外壁の上には瓦屋根。震災で壊れた屋根が瓦屋根だったということで、最近の都心では本当に少なくなりましたが、瓦業界ではきちんと耐震補強もできる瓦を作っおり、以前のように土で固めたりしないので、随分軽く施工もできます。やはり、土を焼いた日本古来の天然素材ですから、機会があれば屋根に載せたいですね。
こうして自然素材で構成された建物は、見ていて飽きがこないし、廻りの環境にも溶け込んでいきます。
海の博物館は、展示も面白いですし、建築空間も楽しめます。