宮脇檀設計の住宅の傑作 ブルーボックスを見る
住宅トラストの紹介で、宮脇檀設計のブルーボックスを見学させて頂きました。
宮脇作品の中でも特にカッコいいと思っていたこの住宅。何が心を揺さぶるかと言いますと、何と言いましても外観。急斜面に跳ね出すように建つボックス型住宅で、コーナーには大きな開口部。そして壁と開口部とのバランス。斜面から浮くようにスラブが出ていて、道路からは階段でアプローチします。しかも道路面にはこれまた四角いコンクリートの駐車場があり、、斜面から伸びた植栽が建物を貫通して大空に伸びている。というわけです。最後の竹が建物を貫通していたところは、改修によってふさがれていますが、その他は綺麗にメンテナンスがなされ、その迫力は今も変わりません。オーナーは、今お住まいの方が4代目ということで、やはりその価値がわかる人によって大切に使われていました。
道路がずっと登っているその突き当りの急斜面に跳ね出してブルーボックスがあります。
開口部のところはリビング・ダイニング。
丁度この大開口部からは、正面に富士山が見えます。
開口部の左側の床下の円形は、丁度ここが、リビングの中の丸い床下がり部分です。リビングに一段段差を設けることで、落ち着いたスペースを創出させています。大きな開口部による開放的な部分、そして壁で囲まれ、床下がりを設けた掘りごたつのような落ち着く部分。この2つのスペースが大きな1つのリビングダイニングに設けられ、変化に富む豊かな空間となっています。