風を通す開口部の工夫 宮脇檀 中山邸
宮脇さんの書いた本には、住宅において必ず風を通すことが大切とあります。その通り。でもプランによっては、どうやって風を入れるのか、迷ってしまう事もたびたび。大きなガラスサッシを使いたいし、引違いは使いたくない。開きのサッシだと枠が太くなり、ガラスの透明感が少し損なわれる。ではどうしようか?中山邸にはヒントがありました。
中庭と大きな庭に面するリビング
ガラスを大きくして、ピクチャーウインドウのように見せているので風を通す開口部が見当たりません。
でも、この中庭に面した台の下からも光が入ってます。
ここでは、そのカウンターの下にも横長のサッシが入っていて、その開口部が開き、風が床に沿って流れる方法をとっていました。
こちらは、大きな庭に面する開口部
リビングに座った時に、視線の邪魔にならない足もとに風を通す開口部があります。
室内側には網戸の木建具。それを開いて、外のサッシを押し出す形式。
足もとに風が流れると、夏気持ち良いですよね。