リボンを結んだような幼稚園 ファーミング・キンダーガーデン

ホーチミン北西部に位置する幼稚園。 靴の工場に勤める職員専用の幼稚園で、ベトナムで失われつつある緑を再生し、屋上農園を通じて子供達にサスティナブルな緑化を体験させる施設でもあります。 一筆書きの平面で、スロープが屋根になり、また戻りながら一体感を持つ幼稚園として計画されました。設計はベトナムの建築家ヴォ・チョン・ギア氏 平面を見ると、1階には3つの中庭があり、そこで児童たちはおもいっきり遊ぶことができます。ベトナムの市街地の子供達はコンクリートジャングルの中、外で遊ばなくなっています。ここでは、安全な大きな庭が、教室からダイレクトにつながり、自由に土に接することができるのです。 2階はスロープと屋根が屋上農園。子供達に食料や農業体験をさせる目的から農園が設けられました。 エントランスから入ると、いきなり一つ目の中庭がお出迎え。 結構大きな中庭です。 通路が天井になって、雨の日にはここが遊び場に 窓には色付きのサッシが入り、教室を色で分けます。 実は、このカラーは、色の付いたビニールテープをサッシに貼ったもの。 極めてローコストにできています。 曲面の壁と屋根が優しい感じを受けます。 外周部はコンクリートのルーバーが廻ります。 これは日よけのためのものです。 登ってみたくなるスロープ