遠藤新 藤沢市旧近藤邸 モダン和室
リビングの先にある和室
リビングと和室は、壁ではなくて、デザインされた開口部で仕切られます。
格子をデザインした窓なので、これだとリビング側からも和室側からも、気配は感じますが、中がよく見えないのである程度のプライバシーが保てます。
こちらは、リビング側の開口
そして和室側からリビング方向を見たもの。
扉を開けて、踏み込んだ部分は板敷き。リビングとの床には段差があります。
格子扉の下には机を造り付。
造り付カウンターは端まで伸びていって、床の間につながります。カウンター上のひし形開口部も面白い。
ここでも、開口部の高さが違うもので構成されていますが、横架材の長押と垂直材の枠や柱を上手掛け合わせ、違和感ないインテリアに仕上げています。
和室と言いましても、開口部をモダンにデザインすることで、和室らしくなく仕上げています。
仕上げは、床が畳で、壁も天井も塗り仕上げです。
畳は、今の新しい住宅では本当に使われることが減りましたが、ゴロンと寝れたり、ふとんを敷く寝室や小さな子供の遊び場としてはまだまだ利用価値があります。
何と言いましても、足ざわりが良いですよね。湿気の多い日本では、やはり畳は風土に合致した仕上げ材なので、
床を畳としながらも、ソファーを置いたりして、寛げる空間には使っていきたいですね。
床の間も全体の空間に溶け込んでいます。
完全な本格的和室をつくるのでは無く、リビング・ダイニングと上手くつながる和室という意味では、とても参考になります。