軽井沢 堀辰雄の愛した山荘 素朴で素敵な家
軽井沢で山荘を持つとしたらどのような建物が良いか?
都会とは違う、自然に囲まれながら、その空気を思いっきり吸えて、感じて、寛げる家。自然素材で造り、廻りの環境を邪魔しない、溶け込むようなこじんまりとした家。雨の日でも雨の音や匂いを楽しめる家。
秋や雪の降る寒い時期には暖炉にマキをこめて、火を見ながら静けさを堪能する。
気候が気持ち良い季節には外に椅子を出して、小鳥のさえずりを聞きながら読書でもする。
まあ、環境と一体となった家。そんな家でしょうかね。
作家の堀辰雄は、そんな山荘を見つけ、譲り受けて住んでいました。
その可愛らしい家が軽井沢高原文庫に移築、保存されています。
まず、目にするのは、切妻屋根から飛び出したテラス。
この山荘にはテラスから直接中に入ります。リビング・インですね。
テラスは建物の角から2方向に設けられて、視界がズーンと開けます。
晴れた日も雨の日も楽しめる大きなテラス。
手すりは自然の枝を組み合わせたもの。
外壁は杉皮を貼ったもの。天井も構造材として用いた自然木をそのまま表しています。その場で採れる材料をかき集めて造ったように見える家です。
こちらは側面