軽井沢脇田山荘 吉村順三
軽井沢脇田美術館の中にある、脇田山荘です。設計は吉村順三。
コンクリートのピロティーの上に木造の平屋が載る構造で、脇田画伯のアトリエと、生活空間からなります。
L字に曲がった平面で、自然豊かな庭を囲い込むような配置。すべての居室がこの庭側を向き、軽井沢の四季を楽しみながら生活できます。
こちらは脇田画伯のアトリエ部分
L字に曲がっているのが良いですよね。
外壁は、板張りに木製サッシ
ピロティーの細い柱
ピロティーには暖炉も設けられていて、ここで屋外バーベキューなどを雨を気にせず、楽しむことができます。
湿気の多い軽井沢ではコンクリートで建物を地面から離してやる方が、湿気が入らず快適。ピロティーはこの地ではとても有効な構法です。
大きなサッシはすべて壁に引き込まれ、完全にオープンな開口部となります。
上の生活空間に登るさりげない階段
シンプルですが、ワクワクしますよね。
こちらは平面図。
階段を登ったところが玄関で、すぐ右にキッチン。そしてコーナーの落ち着くダイニングが造り付家具として配置され、
暖炉のあるリビングの窓からも自然が目いっぱい飛び込んできます。
図面右下のアトリエは矩形ですが、リビング・ダイニングは、ひし形。とても拡がりを感じられるプラン。
ここのダイニングは落ち着くでしょうね。
空調は床暖房方式。吹き出し口や吸い込み口は細いスリットで、窓枠上に設けるなどしてまったくわからないようになっています。