桜新町の大きなガラス開口のある打放しビル マド・ビル アトリエワンの設計
桜新町にあるアトリエ・ワン設計のコンクリート打ち放しのオフィス、マド・ビル
傾斜がある2つの道路に鋭角に挟まれた土地に建ちます。
地面から這い上がるようなコンクリートの塊の中に、そのコンクリートと同じ面に大きなガラス開口が放たれています。
あくまでも遠くから見るとひとつの塊。陰影となるバルコニーなどは無く、壁面を折り曲げてその造形は成り立っていました。
非常に彫刻的。
開口部は、排煙パネルも設けられ、一体としてデザインされています。
こちらの面には空調の屋外機や、地下からのダクトの給排気口がありますが、それらを1枚の金属メッシュで囲むことで
一つの面として見せています。どうしても設備のいろいろな機材が表に出てきますが、このデザイン処理は上手い解決策ですね。
コンクリートの壁や屋根スラブを伸ばし、そこにメッシュをはめ込む手法も綺麗で見事。
コーナーにはこの建物に入る出入り口と階段。
コンクリートの塊を鋭角にカットして、入口を表しています。
もう一つの道路側立面
地下の店舗に降りていく階段を敷地内に納めるため、壁面をズバッと斜めにカットして、敷地との隙間を作り、そこに地下へ降りる階段を設置
このあたりも、塊としてのボリュームを崩すことなく、デザインされた上手い処理です。