三井本館90周年 コリント式オーダーの柱が力強い外観
三井本館は、アメリカの設計事務所の設計で施工もアメリカの会社でした。
当時の技術的な差は歴然としており、日本人の多くの技術者がそこから学んだと思われます。
でデザインは、当時のアメリカでももてはやされていた古典主義の建築様式。
ギリシャ・ローマ時代のオーダー、プロポーションを用いて秩序ある形に仕上げるもので、
そこに厳格・品位・不変の美を見出そうとしたもの。
三井の本館としてコンセプトは壮麗・品位・簡素だったそうで、そのコンセプトに合致したのがこの古典主義の外観ということです。
建物の四隅は、角柱。真ん中には円柱が並びます。
今90周年を記念して三井本館では写真家ホンマタカシ氏 によるパネル展示が行われていて、コリント式外観柱の力強い姿が見事に捉えられています。
しかも写真はカメラオブスクラという技法による一発勝負の写真。デジタルには無い、良さが見れます。