沖縄 聖クララ教会(2) 押し出しスチールサッシで、風が聖堂の中を抜けていく

沖縄の丘の上に建つ聖クララ教会。 沖縄の夏は暑いですが、四周海に囲まれているので、風がいつも吹いています。その風を捉えて建物内に導きいれるのがサッシの役割です。 聖クララ教会には見事なスチールサッシが組み込まれていました。 まずは、市内を見下ろす大きな開口部のあるステンドグラスの入ったサッシ 聖クララ教会 リズミカルなサッシ割は見事です。 モンドリアンの絵のようなリズミカルなサッシ割 上部は、光だけを通すようにガラスはブラスト仕上げ。目線のガラスは透明 これにより、上部のステンドグラスが映えますし、見る人の心に無意識に色が刻まれます。 聖クララ教会 良く見ると、押し出しサッシが組み込まれています。開閉部の手前にはちゃんと網戸も組み込まれています。 緑の向こうには町が拡がります。 構造の柱の間に2本1組の細い柱 聖クララ教会 こちらは中庭側のスチールサッシ 2段になった押し出し窓。 両方を開けることで、開放性はかなり高くなります。 聖クララ教会 全部が開けられています。 小さな開口から手を入れてノブを廻し、棒を用いてサッシを外側に押すと、このように外に押し出されたように開くシステム。 これだと開口率が高く、沢山の風を捉えることができます。 内部側 聖クララ教会 外側 聖クララ教会