北九州市立図書館(1) ボールト屋根が連続する有機的建築 磯崎新
北九州市立美術館の次に訪問したのは、これもまた磯崎さんの初期の代表作のひとつ、北九州市立図書館です。
丸いドーム状のグリーンの銅版屋根は、遠くから見てもとても印象的。
小倉城から伸びる公園の中、かなり広い敷地の大地に、横に伸びるように配置されています。
構造は、基壇となる部分がコンクリートで、その上にヴォールトのPCによる連続したボリュームが載ります。
こちらは全体模型。手前が小倉城へと向かう軸。2つの曲がったボールト屋根の間にガラスのスロープが挟まっています。
そして、内部の機能はこのようになっています。
なだらかな広いアプローチから見ますと、奥にエントランス部分、手前に子供図書館が見える構成。
子供図書館は、リニューアルによって、新しく配置されました。
正面のエントランス部分
こちらは、内部のガラス張りスロープを外から見たところ。
ボールトの部分は、書庫になっていて、そのボリュームから外れた部分にガラス張りのスロープが配置されています。右奥が子供図書館部分
このスロープに沿うように、内部の図書館もいくつかの床レベルで構成されています。
こちらは、小倉城方向を見たところ。右の大きく開いた穴が、図書館と歴史博物館への入口
今回訪問時は、歴史博物館は、改修中で入れませんでした。(ステンドグラスが見られず残念!)
こちらは、駐車場から見た外観
2つのヴォールトがここで、切断されています。
さらに公園側から見た外観
基壇のコンクリートに開けられた窓が、段々と高さが変わっていくのが解ります。
内部もこのように床レベルが変えてあります。
磯崎さんの作り出したマリリンモンローのカーブがあるレストラン。レストラン右が、図書館エントランスです。図書館機能とは形態も切り離した配置。