北九州市市立図書館(2) PCの連続ボールトによる空気感を感じる図書館 磯崎新
さて、北九州市立図書館の内部へと進みます。
外部エントランスは、低いフラット天井。
扉を開けて拡がる、天井の高い大空間は、圧巻です。
こちらは、受付方向からエントランス部分を見たところ。
連続するPCヴォールト天井のリズミカルな空間グネッと曲がっているのが良いですよね。
エントランスの上は、学習コーナー
その先までヴォールト天井は伸びて行って、切断面に放たれた開口部から光が内部へと注ぎ込まれます。
ヴォールトが集まる足元の納まりも綺麗
こちらは、2階廊下からやはりエントランスホールを見たところ。
ヴォールトとヴォールトの間は、廊下になっています。
1階の開架図書室
床に段差があるので、見通しも良く、本が立体的に見えます。
この横には、スロープ通路
1階から中2階へ上がるスロープ。
折り返し
そして2階へと向かうスロープ
左側には小倉城を見ることができます。
さらに上へと向かうスロープ
このスロープなりに、2階の開架図書室も段々に構成されています。
連続PCヴォールトの天井は高いので、床が上がっても圧迫感はまったく感じません。
この連続性が気持ち良い
床段差があるので、本棚も見やすいし、機能的です。
正面は、階段を上がって、また別の特別室が配置されています。
またこのヴォールト天井には良く見ますと、横スリットのい開口が放たれていて、結構明るい。
ヴォールト天井の意匠にはほとんど影響しない横開口です。
天井の曲がった先の見えないところから光が入ってくるのが良いです。