アテネ・フランセ(2) 3期にわたる増築工事には見えないまとまりある建築
吉阪隆正の設計したアテネ・フランセは、当初は3階建て。そのあとちょっと信じられませんが、地下2階を増築しています。
さらに、4階を上に増築。その際に紫色の塔も造りました。
外部からは全く増築がわかりませんし、内部もその痕跡は見当たらない、見事な工事。戸田建設の施工。
さて、こちらは、道路と反対側の隣地側立面です。
各階の庇の水平線が効いています。迫力ある立面。
平滑なガラスの建築とは相反する力強さを感じさせる建築。
敷地はかなりの傾斜のある土地なので、地下2階といえども、隣地側には窓もしっかり取れています。
崖の上に建つので、ここ地下2階レベルの中庭からの見晴しも良いです。
上部4階にはホールや、ヴォールト天井の教室もあり、また緑を植えた跳ね出し花壇も豪快で、立面に陰影をつけています。
この紫色の外壁も何だか落ち着いていて、好きですね。
こちらのはね出したヴォールト状天井の部分は学生ホールの増築部。
大きな全面ガラスからは、中庭の緑が良く見えます。
こちらが、学生ホールの内部
オレンジ色の壁が綺麗。
けっしてケバケバしくなく、落ち着いたアースカラーのオレンジです。
オレンジ色の柱と梁の部分の先が増築部分。
ここの大きなガラスから見る景色も緑が美しく、解放感があります。