日本科学博物館 ネオ・ルネサンスの建築 円形階段の床タイル
東京科学博物館で開催中の日本のたてもの展を見に行ってきました。
この東京科学博物館に入るのは初めて
建物は1931年竣工のネオ・ルネサンス様式で、上から見ると飛行機が羽をひろげた形になっているそうです。
中央正面の玄関部分には威厳が感じられます。
玄関のカーブした車寄せもなかなか。
こちらは、その玄関ホール
美しいヴォールト天井
4層吹き抜け空間です。
玄関ホールの扉。
本来はこちらから入ります。その際は、この扉が引き込まれます。
上部からホールを見下げたところ
床石とタイルが美しい
1階南の展示室入口
階段室
そして両妻の円形部分にある階段
よくよく見ますとこの階段の床に貼られたタイルが凄い。
Rの平面なので、当然円の中心と外では円周が異なります。したがって通常は目地がうまくそろわなくなる。
ところがこの床の目地は、円の中心に向かってきれいに並んでいます。
どうしてか。
よく見ますと、タイルの長さが異なるんですね。
信じられない手間。
昔の職人さんは、根気があります。
中央階段の見下げ
階段上部の光採り
階段の外側のサッシは、上から下まで階段に邪魔されず通っています。
これは柱をふかすことによってなせるデザインなんです。
2008年重要文化財になりました。