唐津 洋々閣 水盤に浮くような「佐用姫の間」
廊下を歩いていますと、床の板が、一部斜めに貼り方を変えて施工されている場所があります。
この不思議な床の貼り方。
人を導くようなその床ラインの先には、小さな土間の入口があります。
廊下からその小さな入口越しには格子扉を挟んで庭へとつながる道が作られています。
茶室に入るような、ちょっと遊びのある設え
こちらは一段下がった土間から廊下を見たところ。
小さな障子戸を開けると、前室が迎えてくれます。
その前室に入り、向きを変えてまたふすま戸を開けると、小さな凝った部屋となります。
ここは「佐用姫の間」と名付けられた部屋で、改修されていない、昔ながらの佇まいを今に伝えます。
綺麗な網代天井と檜皮板の天井を、竹の竿縁で縁を切ります。
障子と、ガラス戸は取り外すことも可能で、夏にはフルオープンにできます。
障子は雪見障子
庭の樹齢200年超えの松を眺めながら食事ができます。
解放されたら、気持ち良いでしょうね。
こちらは丸い窓から見たところ。
池が配され、この建物の一部が池の上にあることがわかります。
したがって夏は涼しいとか。
床の間
そして、松の庭側から「佐用姫の間」を見たところ。