遠藤新 葉山の加地邸 長いアプローチ、石積の壁、銅葺き屋根
フランクロイドライトの弟子であり、帝国ホテルや自由学園を担当した日本人建築家遠藤新が設計した住宅が葉山にあり、期間限定で見学できるというので見てきました。場所は葉山御用邸のすぐ近くの山の斜面。
近くには太平洋が見え、また山を借景とした素晴らしい敷地環境です。
遠藤新自らの設計で、家具や照明など、内部インテリアも全て設計し、遠藤ワールドを作り出した秀作と言えます。
斜面を登り、人が一人通れる細い道を敷地に沿って回り込んでエントランスに向かいます。
わざわざ回り込んでの入り口。何度も書きますが、建物に入るまでのプロローグがとても魅力的です。
階段を数段上って建物へと向かいます。
庇が人を迎えてくれます。
入り口脇にある物見台。石の柱の間には水盤があり、その向こうには海と山の景色が拡がります。今は草木に覆われていますが。
庭から見た、エントランス部分と食堂、上の階の展望室。
大きなスリットの庇が水平方向を強調し、この建物の外観デザインのおおきな特色になっています。
石と木と土壁そして銅板屋根の建築。